酒飲みぞ

自他ともに認める「酒飲み」になった。

そもそも同僚がみんな「酒飲み」なので、毎晩いたるところで飲み会がおこなわれている。断ろうと思えば断れる飲み会ばかりなのだけど(そしてそれが弊社のいいところなのだけど)、誘われると嬉しくなるので、お金もないのについつい行ってしまう。おしゃれなバーどころか居酒屋でもない、さびれた中華料理屋がわたしたちの巣。うまいラーメンが500円未満で食べられて、鮮度のいい生ビールが300円未満で飲めて、台湾人の店員がそっけなく対応してくれる、そんな店がわたしたちの巣である。弊社の愚痴を言うことはほとんどない。本当にどうでもいい話ばかりで盛り上がり、23時を過ぎればお開きになるような、わりかし健全な飲み会ばかりが開かれる。たまにゲス話大会になることもあるけど。

こういうのに慣れてしまうと、久々に東京に出たときにびっくりする。先日ビアパブに行ったら、隣の席では女子大生と男性が話していた。女子大生はまったくビールに詳しくなくて、それどころかあまり得意でもないらしいのに、それに気付かぬ男性はずっとビールのうんちくを語り続けていた。そんなことあるの、と頭がくらくらした。

わたしはこんなふうに酒を飲みたくない。酒は道具だと言うひともいるけれど、わたしは酒が主役の飲み会がすきだ。だからビアパブや酒フェスに足を運ぶのに、まあなんと、なんとまあ。知識をひけらかすためだけの飲み会なんて、どちらかが不幸になるだけだ。お酒はみんなが幸せになるための飲み物なのに。

 

お酒が飲めないひととごはんに行くときは、絶対に酒を飲まないようにしている。でもお酒が飲めるひととごはんに行くときは、絶対にお酒がおいしい店を選びたいとも思っている。そういうときはできればわたしも行ったことのない店がいい。あんまり知識をひけらかしたくないのもあるけど、純粋に、おいしい酒をあなたと堪能したいので。